2011年6月12日日曜日

となりのトトロ

当然ながらこの曲をお聴きいただきながら本日のブログをどうぞ!
もう随分古いアニメですが大好きな映画です。さつきちゃんが、まるで小学6年生の時、大阪の小さな町から自然いっぱいの岡山へ転校した自分と重なります。岡山の田舎には大阪にないものがたくさんありました。トトロ真っ黒クロスケがでてきても全然あり得る、そんなところです。小さい頃、家の横の山を探検しててトトロの洞穴を発見しましたから!オトナになった私には見ることができない妖精たちがいっぱい住んでいると思います。
今年21歳になる娘も幼い頃、実家に連れて帰ると同い年の従妹と当時飼っていたマキという犬の散歩をしながら不思議な体験をいくつもしてますから・・・「おかあさん、不思議なことがあった!」といろんなおとぎ話のような体験を聴かされました。

みなさんは山に打ち上げられた鯨を知っていますか?
岡山市の山間部に「鯨」という名の小さな谷があります。高田の天空の城と呼ばれています。その鯨で育った私からのレポートです。どうぞおつきあいください。
鯨に住む人々は山を愛し自然の花々を愛し、田畑を耕し天と大地からの恵みを受けて暮らしています。
今回、鯨に帰った時はちょうど田植えの 真っ盛りでした。




  お散歩してて出会った鯨の住人です

花に囲まれ昆虫や川の生き物たちを愛し鯨の人々は、一日一日を大切に過ごしています。天と大地の恵みに感謝しながら。都会のマンションは箱の中で暮らしているようです。そんな時ふっと鯨を訪ねるとわたしの強張った心はゆっくりと癒されれるのです。そして、天と大地の力をしっかり貰ったら、また都会へと戻ってくるのです。
そして、ほんのすこし遠い未来、私はまた鯨人に戻るのです。
天空の城、鯨の国への入り口です

花々に囲まれた、山上の私の指定席です


指定席にこしかけての眺めです
立ち上がると鯨の谷が一望できる絶好ポジションなんです!
 ほら、立ち上がると空がつかめそうです!


最後に本当にあったちょっと怖いお話をひとつ
この写真の祠は「黒崎」の神様を祭ったものです。
私の実家、岡山市下高田には黒崎という名字の家が9軒ばかり集まっています。
今から25年近く前の話ですがこの祠の後ろには、それはそれは大きなイチョウの木がありました。あんまり大きくなりすぎたので、各黒崎家の主が一人づつ集まって2日間かけて切り倒しました。
2日目に、自分の山の木を切らないといけないからと、替わりに息子をよこしたおじさんが自分の切り倒した木の下敷きになって亡くなりました。
木を切った跡に今は亡き私の父が神様の木を替わりに植えなければいけないと、またイチョウの苗木を植えました。小さかった苗木も25年ばかりかけて大きくなりました。

今から数年前に道路を広げることになり、工事のための機械を入れるのにイチョウの木が邪魔になるから切らしてくれと工事関係者の人が母に頼みにきました。
母は切るなら勝手に切ってもらってもかまわないが、昔こういうことがあったから、私は切るのを手伝わないといったら、工事関係者の人も恐れて木を切らずになんとか道路工事をしたようです。ちなみに、この祠は、大工だった私の父が建てたものです。
鯨には不思議な迷信めいたものがまだ健在です。

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